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【矯正で抜歯は必要?】できれば歯を抜きたくないあなたへ。大阪のニューヨーク大学矯正科卒の医師が本音で解説

【矯正で抜歯は必要?】できれば歯を抜きたくないあなたへ。大阪のニューヨーク大学矯正科卒の医師が本音で解説

こんにちは。大阪市北区中之島の「大阪つつい歯科・矯正歯科」です。当院には、世界的な矯正治療の潮流を学んできた、ニューヨーク大学(NYU)矯正科卒の矯正医・筒井万里子が矯正治療を担当させていただきます。

『矯正治療=歯を抜く』というイメージから、「こんなにガタガタなら歯を抜かれるかも」と想像し、それだけで矯正治療に踏み切れないでいませんか?「健康な歯を抜くなんて、どうしても受け入れられない…」そのお気持ちは、私たち歯科医師も痛いほどよくわかります。そして、できることなら一本の歯も抜きたくない、というのが本音です。

歯科保存学とはその名の通り、なんとか自分の歯を残そうと虫歯治療や、歯の根の治療、歯周病の治療などを専門とする診療科です。

その保存科から矯正科に転身するに至った経緯は『一生自分の歯で食べ、笑って豊かに生活する』ために本気で自分の歯を残そうということを突き詰めると、虫歯の治療をするだけでなく、治療にならないようなお口の中の環境を整えてあげること=矯正治療というところに辿り着き、今もなお、1本でも歯を失うリスクを減らし自分の歯を残すことに熱意を燃やしています。

そんな中でもどうしても矯正治療をするにあたって抜歯になることがありますが、それは抜歯を上回るメリットがある時だけです。

この記事では、なぜ抜歯が必要になるのか、そして「非抜歯」にこだわりすぎることのリスクまで、グローバルスタンダードな視点から正直にお話しします。

この記事でわかること

  • なぜ歯を並べるために「スペース」が必要なのか?
  • 矯正医が「抜歯」を決断せざるを得ない3つの理由
  • 抜歯を回避するためのテクニックとその限界
  • 「非抜歯」に固執した場合の本当のリスク

この記事を読めば、抜歯か非抜歯かの判断基準が明確になり、ご自身の治療方針について、より深く納得して選択できるようになるはずです。

第1章:なぜスペースが必要?― 5人掛けベンチに7人が無理やり座るイメージです

歯並びがデコボコになっている「叢生(そうせい)」の状態は、いわば「歯が座るべきベンチのサイズ(顎の大きさ)に対して、座る人の数(歯の総幅)が多すぎる」状態です。

5人掛けのベンチに7人を無理やり座らせると、体を斜めにしたり、前に押し出されたりしますよね。これと同じで、スペースが足りないまま歯を並べると、歯並びは整っても口元が前に出てしまい、いわゆる「口ゴボ」の状態になってしまいます。

美しい歯並びと、スッキリとした口元を両立させるためには、歯をきれいに並べるための適切な「スペース(空席)」を確保することが絶対条件なのです。


第2章:矯正医が「抜歯」を選択する3つの目的

私たち矯正医が、非抜歯の可能性を最大限に探った上で、それでも抜歯が必要だと判断するには、明確な目的があります。

目的1:重度のデコボコを解消し、究極の整列を実現するため

歯を並べるために6mm以上のスペースが必要な重度の叢生では、後述する非抜歯のテクニックだけではスペースが足りません。一般的に抜歯対象となる小臼歯は1本あたり7~8mmの幅があり、左右1本ずつ抜歯すれば合計14~16mmという大きなスペースが確保でき、どんなにデコボコな歯も理想的な位置に並べることが可能になります。

目的2:突出した口元を下げ、美しい横顔(Eライン)を作るため

歯が全体的に前方に傾斜していることで口元が突出している(いわゆる「口ゴボ」や「出っ歯」)場合、口元を後方に下げるためには、前歯を後ろに引くための大きなスペースが不可欠です。小臼歯の抜歯は、この目的を達成するために最も効果的な方法です。

目的3:上下の噛み合わせのズレを、理想的な関係に整えるため

例えば、上の歯が下の歯よりかなり前方にある「上顎前突(出っ歯)」を治す際、上の小臼歯を抜歯して前歯を後退させることで、理想的な前後関係を築き、機能的にも安定した噛み合わせを作ることができます。

第3章:抜歯を回避するための“武器”(テクニック)とその限界

もちろん、私たちは常に「非抜歯」の可能性を第一に考えます。そのために用いる代表的な“武器”が以下の3つです。

  • 歯列の側方拡大:歯列のアーチを横に広げスペースを作ります。ただし、骨の成長が終わった成人では拡大できる量に限界があります。
  • IPR(ストリッピング):歯の側面を健康に影響のない範囲でわずかに削り、スペースを作ります。確保できるスペースは歯列全体でも最大5~6mm程度です。
  • 歯列の遠心移動:アンカースクリューなどを使い、歯列全体を後方に移動させます。移動できる量は骨の形態や親知らずの有無に左右されます。

これらのテクニックを駆使しても、必要なスペースが確保できない、あるいは口元の突出が改善できないと判断された場合に、初めて「抜歯」が選択肢として浮上するのです。

第4章:「非抜歯」に固執することの本当のリスク

「絶対に歯を抜きたくない」という強い希望から、非抜歯で無理に治療を進めてしまうと、以下のような望ましくない結果を招くことがあります。

  • 歯並びは整ったが、口元がモコっと出てしまい満足度が低い
  • 歯を無理に並べたことで、噛み合わせが不安定になる
  • 歯が骨の器からはみ出し、歯茎下がりや歯根が露出する
  • 不安定な歯は、将来的に歯を失うリスクが高まる

最善の治療とは、「非抜歯」で終えることではありません。「審美的にも機能的にも、長期的に安定した結果を得られる」ことです。そのための手段として、抜歯が最良の選択となることがあるのです。

まとめ:ゴールから逆算する、科学的根拠に基づいた診断が全てです

抜歯か非抜歯かの判断は、歯科医師の経験や勘で行われるものではありません。

大阪つつい歯科・矯正歯科では、ニューヨーク大学矯正科卒の矯正医が、セファロ(頭部X線規格写真)やCTによる骨格分析など、科学的なデータに裏付けられた精密な診断を行います。そして、

  • 非抜歯で治療した場合のシミュレーション
  • 抜歯して治療した場合のシミュレーション

の両方をお見せしながら、それぞれのメリット・デメリット、そしてなぜこちらの選択がより良いと考えるのか、その根拠を患者様にご納得いただけるまで丁寧に説明します。

健康な歯を抜くという決断は、
非常に重いものです

だからこそ、私たちはあらゆる可能性を検討し、あなたと真摯に向き合い、共に最善のゴールを目指していきます。抜歯について不安をお持ちの方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。

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監修

矯正医 筒井 万里子

大阪つつい歯科・矯正歯科
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大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー15階18階
電話番号:06-6231-8211

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