「シニア世代の歯科ケア」「昔より歯が残っている」からこそ要注意!高齢者の虫歯が増えている理由と予防法
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最近のニュースで「子どもの虫歯が激減している」と話題になりました。フッ素入り歯磨き粉の普及や学校での歯科指導の成果です。しかし、その陰で高齢者の虫歯(治療済みを含む)は増加傾向にあることをご存知でしょうか?この記事では、その理由と60代以降の方が今すぐ取り組むべき予防法をわかりやすく解説します。
📊 図解:子どもと高齢者、虫歯の傾向はこんなに違う!
| 世代 |
虫歯の傾向 |
主な理由 |
| 👦 子ども(小児) |
⬇ 減少傾向 |
フッ素入り歯磨き粉の普及・学校での歯科指導 |
| 👴 高齢者(シニア) |
⬆ 増加傾向 |
歯が残るようになった分、根面う蝕・唾液減少などのリスクが継続 |
※厚生労働省データ・2026年6月日本経済新聞報道をもとに作成
子どもの虫歯は減少、なぜ高齢者は増えているの?
2026年6月の日本経済新聞の報道によると、小児の虫歯は近年大幅に減少している一方、高齢者の虫歯は増加傾向にあることが厚生労働省のデータで明らかになっています。
その最大の理由は「歯が残っているから」です。
かつては「歳をとれば歯が抜けるのは仕方ない」と思われていました。しかし「8020運動(80歳で20本の歯を残そう)」の成果や歯科医療の進歩によって、現在の高齢者は以前の世代よりもずっと多くの歯を維持できるようになりました。歯が残っている=虫歯になるリスクも残っている、ということなのです。
高齢者の虫歯が増える3つの理由
🦷 図解:高齢者の虫歯が増える3つの理由
| 原因 |
お口の状態 |
ポイント |
| ① 根面う蝕 |
歯ぐきが下がり、歯の根っこが露出 |
柔らかく虫歯になりやすい |
| ② 唾液減少 |
加齢・薬の副作用でドライマウスに |
洗浄・再石灰化の働きが低下 |
| ③ 二次う蝕 |
銀歯などの詰め物の下で進行 |
見た目にはわかりにくい |
① 歯ぐきが衰えて「根っこ」が露出する(根面う蝕)
加齢とともに歯ぐきが痩せて下がり、本来は歯ぐきに守られていた歯の根っこ(歯根面)が口の中にさらされます。歯根面はエナメル質に覆われた歯冠部より柔らかく、虫歯菌に侵されやすい部位です。これを「根面う蝕(こんめんうしょく)」と呼び、進行が早く気づきにくいのが特徴です。
② 唾液の量が減る
唾液には、虫歯菌を洗い流したり、歯の表面を修復(再石灰化)したりする重要な働きがあります。加齢や薬の副作用(降圧剤・睡眠薬など多くの薬が唾液を減らす)によって唾液の分泌量が低下すると、口の中が乾燥しやすくなり(ドライマウス)、虫歯のリスクが一気に高まります。
③ 過去に治療した「銀歯の下」で虫歯が進行する(二次う蝕)
長年使用した詰め物・被せ物(銀歯など)の経年劣化によって、歯との間にわずかなすき間が生じます。そのすき間から細菌が入り込み、見えないところで虫歯が進行するのが「二次う蝕(にじうしょく)」です。外から見ただけではわからないため、定期的なX線検査が欠かせません。
大人・シニアの虫歯予防に効果的な方法
フッ素入り歯磨き粉の活用
フッ素には歯の再石灰化を促す効果があります。高濃度フッ素配合の歯磨き粉(1450ppm)を使い、磨いた後は少量の水でゆすぐ程度にとどめることで、フッ素をお口に残すことが大切です。
歯間ブラシ・フロスの使用
歯と歯のあいだの汚れは歯ブラシだけでは60〜70%しか落ちないと言われています。歯間ブラシやデンタルフロスを毎日使うことで、根面う蝕のリスクが高い部位を効果的にケアできます。
歯科医院での定期メンテナンス(プロケア)
シニア世代の虫歯予防に最も重要なのが、歯科医院での定期的なメンテナンスです。歯科衛生士によるPMTC(プロフェッショナル・クリーニング)で歯根面の汚れを徹底的に除去し、フッ素塗布で歯の抵抗力を高めます。また、X線撮影によって二次う蝕の早期発見も可能です。
🪥 図解:大人・シニアの虫歯予防 3ステップ
1️⃣
フッ素で強化
高濃度フッ素配合の歯磨き粉で再石灰化
2️⃣
歯間ケアを追加
歯間ブラシ・フロスで根面う蝕を予防
3️⃣
定期メンテナンス
歯科医院でのPMTC・X線検査で早期発見
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【1分で解説!お口の健康を測る4つの検査機器をご紹介】
当院の「お口の機能検査」で使用している4つの専用機器について、それぞれ「何を測っているのか」を分かりやすくご紹介します!
- グルコセンサー【噛む力を測る】専用のグミを噛んでいただき、唾液に溶け出した糖分の量を測定します。「ものをしっかり噛み砕く力(咀嚼能力)」がどれくらいあるかを数値化して客観的に評価します。
- ムーカス(口腔水分計)【お口の潤いを測る】小さなセンサーを舌や粘膜に当てるだけで、お口の中の水分量を測定します。むし歯や口臭、食べにくさの原因にもなる「ドライマウス(お口の乾燥)」のチェックに活躍します。
- 健口くん(けんこうくん)【唇や舌の素早さを測る】「パ」「タ」「カ」の音をそれぞれ連続で発音してもらい、1秒間に何回言えるかを測定します。唇や舌がスムーズに動いているかを確認し、滑舌や飲み込みの機能を評価します。
- 舌圧(ぜつあつ)測定器【舌の筋力を測る】小さな風船のようなセンサーを口にくわえ、舌で上あごに向かってギュッと押し潰す力を測定します。食べ物をスムーズに喉へ送り込むための「飲み込む力(嚥下機能)」の重要な目安になります。
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Q&A:シニアの歯科ケアでよくある疑問
Q. 高齢者の虫歯はなぜ増えているのですか?
A. 8020運動の成果で歯が残るようになったことで、虫歯になるリスクも高齢まで続くようになったからです。加えて、加齢による歯ぐきの後退(根面の露出)と唾液減少が虫歯を起こりやすくしています。
Q. 歯が痛くないのに歯科に行く必要はありますか?
A. はい、特にシニア世代は痛みが出にくい虫歯(根面う蝕・二次う蝕)が多いため、定期検診が不可欠です。痛みが出た段階では、すでに神経に達していることも少なくありません。
Q. 入れ歯や義歯があれば歯科に行かなくてもいいですか?
A. いいえ。入れ歯があっても残っている歯の管理や歯ぐきの健康維持は必要です。また、入れ歯自体の定期的な調整・クリーニングも口腔環境を保つために重要です。
まとめ:「歳だから仕方ない」と諦めないで。最期まで自分の歯で食べるために
「歳をとったから歯が悪くなるのは仕方ない」と諦める必要はありません。正しいケアと定期的な歯科受診によって、何歳になっても歯を守ることは十分に可能です。
口から食べる力は、全身の健康・認知症予防・QOL(生活の質)にも直結しています。最期まで美味しく食事を楽しむために、大阪つつい歯科・矯正歯科の「大人のための予防歯科」をぜひご活用ください。ご本人はもちろん、ご家族揃っての検診も大歓迎です。
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