皆さん、こんにちは。
歯科医師の山下です。
今日は歯間乳頭再建術についてお話しさせていただきます。
歯間乳頭再建術とは、ブラックトライアングルといわれる歯と歯茎の間にできる三角形の隙間をうめる歯周外科処置になります。矯正治療のあとなどに発生することも多いです。
そもそもブラックトライアングルができてしまうリスク因子としてはいくつかあります。
・年齢:年齢が上がるとともに歯間乳頭の高さは0.012㎜減少します。
・歯茎の薄さ:薄いと外傷や炎症にさらされる退縮しやすくなります。
・歯の形:三角形の形は歯間乳頭の退縮が起こりやすくなります。
・歯の根っこの間の距離
などがあげられます。
次にどのような手術方法になるかご説明します。
歯間乳頭再建術は歯肉移植術の一つで、上顎の口蓋といわれる部分の組織を採取してきてそれを用いて、歯茎のボリュームを増やす処置になります。
歯間乳頭再建術は歯周外科処置のなかでも、もっとも困難な治療の一つと言われています。
当院では、ブラックトライアングルの原因は他因子であるため、原因を診断したのちに、マイクロスコープなどを用いてしっかり治療させていただきます。
歯周外科処置以外にも、
ダイレクトボンディング(歯に直接歯科用プラスチックをもりつけて歯の形を整える方法)やラミネートべニア(歯の表面にセラミックの薄いジェルを貼り付けて歯の隙間を埋める方法)などの治療法によって改善できるケースもあります。
ブラックトライアングルにお困りの際はぜひ一度お声がけください。