【矯正治療は高い?】大阪の矯正医が費用の内訳と相場、医院による違いまで正直に解説
こんにちは。「大阪つつい歯科・矯正歯科」矯正医・歯学博士の筒井万里子です。
「歯並びは治したいけれど、費用が高くて…」— 矯正治療を検討する際に、多くの方が直面する最大のハードルが「費用」ではないでしょうか。「なぜこんなに高額なの?」「クリニックによって値段が違うのはなぜ?」といった疑問は、誰もが抱くものです。
この記事では、普段なかなか聞くことのできない矯正治療の費用に関する“裏側”を、専門家の立場から正直に、そして徹底的に解説します。
この記事でわかる矯正費用の全て
- 矯正治療費を構成する「5つの要素」の詳細な内訳
- なぜ自由診療で、保険が適用されないのか?
- 安心の料金体系「トータルフィー制度」とは?
- 「格安矯正」に潜むリスクと本当のコスト
この記事を最後まで読めば、費用の仕組みへの理解が深まり、ご自身の予算や価値観に合った、後悔のない歯科医院選びができるようになります。
第1章:矯正治療費の「内訳」を徹底解剖!5つの構成要素
矯正治療の費用は、単なる「装置代」ではありません。長期間にわたる専門的な医療行為に対する包括的な対価であり、主に以下の5つの要素から成り立っています。
1. 検査・診断料
治療を始める前の、最も重要なステップです。レントゲンや歯科用CT、歯型採得など、科学的根拠に基づいた治療計画を立案するための各種検査を行い、不正咬合の原因を突き止めます。この「診断力」こそが、矯正医の腕の見せ所であり、治療の成否を左右します。
2. 基本矯正料(装置料+技術料)
治療費の中で最も大きな割合を占める部分です。ブラケットやマウスピースといった「装置料」と、歯科医師が2~3年という長期間にわたり、歯の動きを管理・調整していくための専門的な「技術料」が含まれます。これは単なる作業料ではなく、生体の反応を見ながら微調整を繰り返す、高度な医療行為への対価です。
3. 調整料
治療期間中、ワイヤー矯正では月に1回程度、マウスピース矯正では2~3ヶ月に1回程度の通院時に支払う費用です。進捗確認や口腔内のチェックなどを行います。(※後述の「トータルフィー制度」では基本矯正料に含まれます)
4. 保定料
治療終了後、歯並びが元に戻る「後戻り」を防ぐための装置(リテーナー)と、その後の経過観察にかかる費用です。歯を動かす期間と同じくらい重要な期間です。(※こちらも「トータルフィー制度」では基本矯正料に含まれることが多いです)
5. その他(抜歯・虫歯治療など)
矯正治療のために抜歯が必要な場合や、治療前に虫歯・歯周病の治療が必要な場合は、別途費用がかかります。これらは通常、保険適用の範囲で行われます。
第2章:なぜ保険が効かない?「自由診療」である理由
日本の公的医療保険は、「病気の治療」を対象としています。矯正治療の多くは、機能的な問題も改善しますが、主目的が「見た目を良くする」という審美的な側面が強いと判断されるため、原則として保険適用の対象外(自由診療)となります。
そのため、各歯科医院が専門性や技術力に見合った価格を自由に設定でき、これがクリニックによって費用が異なる大きな理由です。
(※顎変形症など、一部保険適用となる例外的なケースもあります)
第3章:どちらが安心?当院がマウスピース矯正で「トータルフィー制度」を採用する理由
矯正治療の支払い方には、主に2つのシステムがあります。それぞれの特徴を理解し、ご自身が安心して治療を受けられるのはどちらか考えてみましょう。
当院では、マウスピース矯正患者様が装置の再作成にかかる追加費用が発生する不安をなくし、治療に専念していただくため、治療開始前に総額が確定する「トータルフィー制度」を採用しています。
トータルフィー制度(マウスピース矯正) | 都度払い制度(ワイヤー矯正) | |
---|---|---|
特徴 | 治療開始前に、治療終了までの総額を提示する方式。 | 基本料金とは別に、通院のたびに「調整料」を支払う方式。 |
メリット | ◎ 最初に総額がわかり、費用の見通しが立ちやすく安心。 ◎ 治療期間が延びても追加料金の心配がない。 |
○ 治療開始時の初期費用を抑えられる場合がある。 |
デメリット | △ 最初に提示される金額が大きく見える。(分割払いで対応可能) | × 治療が長引くと総額が予想以上に高くなるリスクがある。 × 最終的な費用が不明瞭で不安を感じやすい。 |
マウスピース矯正で都度払いシステムになっている医院では、調整料や管理料が毎月かかり治療費がかさみ、思っていたより高額な治療費を請求されることがあります。また、マウスピース装置の追加作製やリテーナーの作製で追加費用がかかる場合があり、治療が予定より長引いた場合、最終的な総額が予測不能になるリスクを伴います。当院がマウスピース矯正ではトータルフィー制度にこだわるのは、患者様に費用面のストレスを感じることなく、安心して最高の治療を受けていただきたいという強い想いがあるからです。
当院のマウスピース矯正について、さらに詳しく知りたい方はこちらのページもご覧ください。
第4章:「格安矯正」に潜むリスク|安さだけで選ぶと後悔します
専門家からの警告
近年、非常に安価な費用を謳う矯正サービスも登場しています。しかし、価格だけで選ぶことには大きなリスクが伴います。
- 不十分な検査・診断:コスト削減のため精密検査を省略し、あなたの骨格や噛み合わせを無視した画一的な治療が行われる危険性。
- トラブル時の対応不足:歯が計画通りに動かない、噛み合わせが悪化するなどの問題が発生した際に、十分なサポートが受けられない可能性。
矯正治療は、あなたの歯と身体の健康に直結する医療行為です。安さには必ず理由があります。なぜその価格が実現できるのか、サービス内容(検査、診断、担当医の専門性、サポート体制など)をしっかりと見極めることが、後悔しないための鉄則です。ドクターが責任を持って診察を行うには相応の費用がかかることをご理解ください。単なる装置販売会社の甘い勧誘にはくれぐれもご注意ください。
まとめ:費用は「価値」への対価。信頼できる矯正医を選びましょう
矯正治療の費用は、決して安いものではありません。しかし、それは長期間にわたる専門的な管理と、生涯にわたるお口の健康、そして自信に満ちた笑顔という「プライスレスな価値」への投資です。
「大阪つつい歯科・矯正歯科」では、科学的根拠に基づく精密な診断を行い、なぜその治療法が必要で、どのような費用がかかるのか、患者様にご納得いただけるまで丁寧に説明します。費用面での不安を解消する「トータルフィー制度」や、各種お支払い方法もご用意しております。
まずは無料カウンセリングで、あなたのお悩みをお聞かせください。
矯正治療は治療期間も費用もかかる治療になりますが、より健康的により美しく、これからの人生を自信を持って過ごしていただけることをお約束します。