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詰め物について 〜コンポジットレジン〜

 

こんにちは!歯学博士の黒坂です。あっという間に6月ですね。

皆様、GWいかがお過ごしでしたか?まだまだ自粛の生活は続きますが、引き続き体調管理や感染対策に気をつけながらお過ごしください!

 

 

 さて、みなさんは虫歯治療に使う詰め物についてご存知でしょうか??

今日は、コンポジットレジンについてお話ししていきます!

 現在、歯科で主流となっている材料に『コンポジットレジン』という材料があります。コンポジットレジンは天然歯に近い色調を持つ材料で、「治療後の見た目がよい」「アレルギーの心配がない」という利点があります。

 今日はコンポジットレジンの特徴やメリット・デメリット、また銀歯との比較などをお話していきます。

 

1)コンポジットレジンとは?

 コンポジットレジンは天然歯と似た色調を持つ樹脂製(プラスチック)の修復材料です。金属を使わないため、アレルギーの不安のある方でも安心して治療を受けることができます。

 はじめは粘土のようなペースト状ですが、歯に詰めたあとに特殊な光を照射すると固まる性質があります。これにより口内で個々の歯に合わせた形状を作りだせるほか、色調も天然歯に近く、治療後の見た目も自然な仕上がりになります。

 また削った歯面に特殊な処理(エッチング・ボンディング)を行うことで、コンポジットレジンはそれ自体が歯にピッタリと接着します。この接着技術によりコンポジットレジンを使った治療では、虫歯になった部分だけを削るMI治療(Minimum Intervention:最小限の治療)が可能となりました。

 

2)コンポジットレジンのメリット・デメリット

 

  メリット

保険が適用される。

 コンポジットレジンは基本的に保険が適用されます。(自費のものもあります)

・最短1日で治療が終わる。

 コンポジットレジンは「削って詰める」をその日のうちに行えるため、小さい虫歯であればその日のうちに治療が終了します。

・歯を削る量を最小限に抑えられる。

 歯面の表面処理により歯と接着するため、虫歯になった部分だけを削って詰める治療が可能です。

・天然歯に近い色合いで、見た目が自然

 コンポジットレジンは数種類の色味があり、それぞれの歯の色調に合わせて色を選ぶことができるため、天然歯に近い自然な見た目となります。

・金属アレルギーの心配がない

 コンポジットレジン治療は金属を一切使用しないため、アレルギーのある方にも安心です。

デメリット

 ・大きな虫歯には使えない

 強度の問題上、大きな虫歯の治療には基本的にコンポジットレジンは使用できません。

・時間が経つにつれ、変色や劣化が起こる

 コンポジットレジンは経年劣化を起こしやすく、時間が経つにつれ変色や表面のざらつきなどがあらわれます。しかし、近年は材料も進化してきているため、昔と比べると変色も起こりにくくなってきています。

・欠けたり割れたりすることがある

 コンポジットレジンは強度がやや劣るため、硬いものを噛んだ時などに欠けたり割れたりすることがあります。

 

3)コンポジットレジンは二次う蝕になりにくい?

 コンポジットレジンのもう1つの特長に『銀歯と比べると二次う蝕になりにくい』というものがあります。二次う蝕とは、虫歯治療が終了したのちに詰め物や被せ物のきわや、内側にできる虫歯のことです。一度削って治した歯は、この二次う蝕にならないよう長期的な経過観察やメンテナンスが必要です。コンポジットレジンが二次う蝕になりにくい理由をみていきましょう。

・コンポジットレジンは「型取り」の必要がない

 コンポジットレジンと銀歯の治療でまず大きく異なることは、前者が型取りをせず、削った穴にすぐ詰め物が入れられるのに対し、後者は削った部分を一旦歯型に写し、それをもとに詰め物を作製する点です。

詰め物は完成までの工程が多いほど誤差が生じやすく、さらに保険治療では型取りに使用できる材料が決まっているため、銀歯の精度をあげるのにも限界があります。そのため出来上がった銀歯と削った穴の形には微妙なズレがあり、これによるすき間や段差にプラークが溜まって虫歯を引き起こしやすくなります。

 一方でコンポジットレジンはペースト状の材料を削った穴にしっかりと流し込むことができるため、穴と詰め物にズレが生じにくく、銀歯よりも虫歯リスクを抑えることが可能です。

・コンポジットレジンは歯に接着する

 コンポジットレジンと銀歯のもう1つの違いは歯との『くっつき方』です。

銀歯は“セメント”と呼ばれる歯科用のノリのようなもので歯にくっつけます。これは銀歯と歯の表面の凹凸に入り込んだセメントが固まることで外れにくくしています。ただこのようなくっつき方は、2つを介するセメントが劣化するとそこにすき間が生じてしまい、細菌が入り込んだり、詰め物が外れたりしやすくなります。つまり銀歯と歯が一体化していないため、中のセメントが古くなると、その間から虫歯になりやすくなってしまいます。

 一方のコンポジットレジンは歯の表面に特殊な処理をおこなうことで、詰め物と歯を化学的な結合によって結びつけることができます。これは歯とコンポジットレジンが一体化している状態であり、詰め物の中に細菌が入りにくく、虫歯リスクを抑えることができます。

 

4)まとめ

 コンポジットレジンは比較的小さな虫歯で、「詰めものを白くしたい」「銀歯を入れたくない」という方におすすめの修復材料です。

 多くの利点がある一方で経年劣化(変色)や強度の問題などもあるため、もしご不明点があればお気軽にご相談ください!

 

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